痛風は体内に過剰に蓄積された尿酸が、関節などに溜まって激痛を引き起こしたり、腫れたりする病気です。風が当たるだけでも痛いことからその名が付けられたといわれます。これまで40歳〜50歳の男性に多い病気として知られてきましたが、最近は30歳代で発症するケースも増えています。女性では閉経後にまれに発症する他に、利尿剤によるムリなダイエットの結果、発症するケースもあります。痛風は合併症が予防・治療できていれば、死に至る危険のある病気ではありませんが、尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くと、痛風発作を再発するだけでなく、腎機能の低下を招いたり、尿路結石ができやすくなったりします。また動脈硬化による心臓病や脳梗塞の要因にもなります。かつて、暴飲暴食と運動不足が誘因となるため「ぜいたく病」とも言われてきましたが、生活習慣の変化、特に食生活の欧米化等によって、今や「だれでもかかりうる病気」となっています。20歳代からの早期予防を啓発する必要があります。
■痛風発作が起きるまで
通常、尿酸は体内に一定量存在し、一日に体内で作られる量と排泄される量が同じです。しかし代謝異常や大量摂取などで、体内に尿酸が過剰になり、その状態が続くと、処理しきれない尿酸が関節や臓器などに結晶となって蓄積されます。年齢・性別を問わず、血液中の尿酸値が7.0 mg/dl以上(注)になると、高尿酸血症といって、いつ痛風になってもおかしくない状態です。そして高尿酸血症の状態が長く続くと、関節に溜まった尿酸結晶を異物と認知した白血球が攻撃、痛みが起こります。これが痛風発作です。足の関節に起こることが多く、激しい痛みと腫れが特徴です。
(注:1996年 日本プリン・ピリミジン代謝学会 −現、日本痛風・核酸代謝学会による) |